SEOという言葉はよく聞くのですが、内容がよくわかりません。
SEOとは、検索エンジン最適化のことです。「サイトの内容を正しく検索エンジンに伝えて、上位表示されるように取り組むこと」を意味します。
SEOと聞くと、難しい専門用語や技術的な知識が必要と思われがちですが、そんなことはありません。SEOの基本的な考え方は、シンプルです。ユーザーにとって価値のあるコンテンツを作成して、検索エンジンに評価されるようにすることです。
この記事では、SEOの基本や具体的なSEOへの取り組みについて説明します。
SEO(検索エンジン最適化)の基礎知識
SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)とは、検索ユーザーのニーズに合った有益な情報を提供して、検索エンジンに自分のサイトをより上位に表示させることです。
SEO対策をすることで、多くのユーザーにサイトを訪れてもらう可能性が高まります。
検索エンジンの役割
検索エンジンとは、インターネット上の情報を検索するシステムのことです。世界で最も使用されている検索エンジンはGoogleであり、シェア率は90%以上です。国内でも1位はGoogleで、シュア率は70%以上です。
検索エンジンには、3つの大きな役割があります。
- クローリング:Webサイトの中から、ユーザーが探している情報(コンテンツ)を取得するために「クローラ」というロボット(プログラム)がインターネット上をまわる
- インデックス登録:クローラが取得した情報を分析して、データーベースに保存(インデックス)する
- ランキング:分析結果を検索結果として表示する
つまり、コンテンツを作成しても検索エンジンに認識してもらわなければ検索結果に表示されることはありません。検索エンジンにとって質の低いコンテンツは理解しにくいので、インデックスもされにくくなります。
Googleは、ユーザーの信頼を得られるような質の高いコンテンツを作り上げることがSEOに取り組むために必要という方針を示しています。Googleの評価が上がる=Googleの検索エンジンでの順位が上がることを意味します。
読者が求めているものを把握して提供する
Google公式サイト「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」
検索エンジンが順位を決めるルール
インターネット上にはたくさんのコンテンツがあふれています。その中から、検索結果に表示される順位はどのようにして決められているのですか。
Googleは、ルールに基づいて検索の表示順位を決めています。判断基準となる項目は数百以上あるといわれており、検索結果を改善するために日々変更されています。
検索順位を決めるルール(評価基準)を「アルゴリズム」といいます。数百以上あるといわれるGoogleのアルゴリズムによって、「質のよいコンテンツ」「質が低いコンテンツ」などの判断が行われて表示順位が決まります。
Googleのアルゴリズムについての詳細は公開されていません。しかし、「ユーザーの利便性を第一に考える」という理念に基づいて運営されていることは確かです。
また、年に数回、質の高いコンテンツをユーザーに提供するためにアルゴリズムの大規模な変更(コアアップデート)が行われています。
コアアップデート後にページの掲載順位が下がったとしても、そのページに修正すべき問題があるとは限りません。それでも、コアアップデート後に掲載順位が下がった場合は、何かする必要があると感じることでしょう。そのような場合は、できるだけ優れたコンテンツを提供することに集中することをおすすめします。Google のアルゴリズムでは、コンテンツの品質に基づいて掲載順位を決定しているからです。
Google公式サイト「Google のコア アップデートについてサイト所有者が知っておくべきこと」
具体的なSEO対策
SEOにおいて大切かつ重要なことは、Googleの運営理念を正しく理解してユーザーの利便性を考えたコンテンツを作成することです。
≫≫Googleの運営理念「Googleが掲げる10の事実」を読む
コンテンツを充実させる、内部対策を行う、外部対策を行うという3つのポイントを意識することで、効果的なSEO対策を行うことができます。
コンテンツを充実させる
ユーザーにとって価値のあるコンテンツを作成することは、SEO対策において最も重要です。ユーザーに価値を提供し、検索エンジンによる評価を高めるためには、関連性が高く、情報に富んだコンテンツが必要です。
- SEOキーワードの設定
- 読みやすいコンテンツ
- コンテンツを定期的に更新する
SEOキーワードの設定
SEO対策の基礎となるのは、適切なキーワードの選定です。
ユーザーがどのような情報を探しているのかを理解し、それに適したコンテンツを作成する必要があります。検索キーワード分析ツールなどを活用して、ユーザーの検索意図を把握します。
読みやすいコンテンツ
文章構成や見出しを工夫して読みやすいコンテンツを作成することが重要です。また、文章だけでなく、画像や動画なども取り入れましょう。
また、他のサイトと差別化できるような、独自性のあるコンテンツを作成することが大切です。
コンテンツを定期的に更新する
検索エンジンは、更新頻度の高いサイトを評価します。定期的に新しい情報を追加したり、古い情報を更新したりすることで、最新の情報に保つことが必要です。
内部対策:Webサイトの内部構造を整理
Webサイトの構造や内部的な要素を最適化することで、検索エンジンがサイトを正しく理解しやすくなります。
- タイトルタグとメタディスクリプションの最適化
- 見出しタグ(h1~h6)の適切な使用
- 内部リンクの最適化
- URL構造の最適化
- パンくずリストの設置
- モバイル最適化
- サイト速度の向上
タイトルタグとメタディスクリプションの最適化
タイトルタグとメタディスクリプションは、検索結果に表示される重要な情報です。
タイトルタグは、ページの内容を簡潔に表現します。メタディスクリプションは、検索結果に表示される説明文です。適切なキーワードを含め、ユーザーがクリックしたくなるように工夫しましょう。
見出しタグ(h1~h6)の適切な使用
見出しタグは、コンテンツの構造をわかりやすくし、検索エンジンに重要な情報を伝える役割があります。
ブログ記事では主に記事のタイトル部分がh1タグに該当します。原則として、hタグは順番通りに使われ「h1→h2→h3→h4」というようになります。検索エンジンはサイトの文章の階層を理解するため、順番を間違えないように設定することが大切です。
内部リンクの最適化
内部リンクの役割は、サイト内のページ同士を繋ぎ、ユーザーの回遊性を高めることです。ユーザーが目的の情報を見つけやすくし、検索エンジンにサイト全体の情報構造を理解させることができます。
ユーザーにとって自然な導線となるように、適切な内部リンクを設置しましょう。
URL構造の最適化
URLは、ページの内容を検索エンジンに伝える役割があります。分かりやすく、簡潔なURLを設定します。
- 記事の内容が伝わる、意味のある単語を使用する
- 文字は半角小文字の英数を使用する
- シンプルで適切な長さのURL
- 区切り文字を使うときはハイフン(-)を使用する
- 意味なくキーワードを多用しない
- 英単語を使用する(日本語を使用しない)
≫≫Googleが推奨しているURLと最適なURLの決め方を詳しく解説
パンくずリストの設置
パンくずリストとは、見ているページがサイト内のどの階層にあるかを表示した内部リンクです。ユーザーや検索エンジンに、サイトの構造やコンテンツの情報を分かりやすく伝えることができます。すべてのページにパンくずリストを設置するのが望ましいです。
モバイル最適化
モバイル最適化とは、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末で閲覧された際に、Webサイトが快適に表示されるようにする対策です。WordPressテーマは、ほとんどがモバイル最適化されています。しかし、すべてのテーマが完璧にモバイル最適化されているわけではありません。テーマの選択によって、モバイル対応の品質は異なるので、お使いのテーマの公式サイトなどでご確認ください。
サイト速度の向上
サイト速度は、SEOにとって重要な要素です。サイト速度を向上させることで、ユーザーの利便性を向上させ、検索エンジンからの評価を上げることができます。サイト速度を測定し、改善していくことで、より良いSEO対策を行うことができます。
≫≫PageSpeed Insightsは、速度スコアを測定するGoogleの無料ツールです。実際のパフォーマンスデータが表示され、改善方法を確認することができます。
外部対策:Webサイトへの信頼性を高める
SEOの外部対策を効果的に行うことで、検索エンジンからの評価を上げ、自サイトへのアクセスを増やすことができます。外部対策は、すぐに結果が出るものではありません。しかし、継続的に取り組むことで、徐々に効果が現れてきます。
- 被リンク獲得
- ソーシャルメディア対策
被リンク獲得
被リンクとは、他のサイトから自サイトへのリンクのことです。高品質なサイトからの被リンクを獲得することは、検索エンジンからの評価を高めることに繋がります。
ソーシャルメディア対策
ソーシャルメディア対策とは、ソーシャルメディアを活用して、自サイトへのアクセスを増やすことです。ソーシャルメディアで積極的に情報を発信することで、多くの人に自サイトを知ってもらい、アクセスを増やすことができます。
SEO対策のポイント
- SEOキーワードの設定
- 読みやすいコンテンツ
- コンテンツを定期的に更新する
- タイトルタグとメタディスクリプションの最適化
- 見出しタグ(h1~h6)の適切な使用
- 内部リンクの最適化
- URL構造の最適化
- パンくずリストの設置
- モバイル最適化
- サイト速度の向上
- 被リンク獲得
- ソーシャルメディア対策
SEO対策は、すぐに成果が出るものではありません。継続的に取り組むことで、徐々に効果が現れてきます。
実際にブログを運営していく中で、コンテンツ制作の重要性や検索エンジンへの最適化方法を自然と理解できるようになります。焦らず一歩ずつ、ユーザーと検索エンジンに愛されるコンテンツ作りを目指していきましょう。
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